共通の知り合いである通訳者の鈴木なお氏の提案から、いち劇団同士がお互いに興味を持ち対話を重ね、資金繰りから広報活動までのすべてを自発的に行う、インディペンデントなコラボレーションです。
創作過程はTNSの方法にのっとり、範宙遊泳がシンガポールでリサーチとWSを行う<phase1>、TNSが来日し稽古と小作品の発表を行う<phase2>、シンガポールでの滞在制作と両国での上演を行う<phase3>と3つのステップを踏み、長い時間をかけてお互いの理解を深めてきました。
脚本は、両国の劇作家、山本卓卓とハレーシュ・シャーマが共同執筆し、シンガポールと日本が抱える監視社会の問題や、未来の生活のあり方、デジタルアーカイブ、SNSセレブなどをテーマにディスカッションを重ね、それぞれ書いた脚本を、ひとつの物語に結合させました。
モーションキャプチャーや音に反応するアプリケーションのアイディアなどデジタルの要素も取り入れられ、音楽家でありエンジニアでもあるバニー・ハイカルが手がけるアプリケーションと、範宙遊泳のアートディレクターたかくらかずきが手がける映像とのコラボレーションも、見どころのひとつとなっています。
範宙遊泳は10月1日からシンガポールに渡航し、山本卓卓とTNSの演出家アルヴィン・タンとの共同演出で、稽古が進行しています。待望の日本公演に、ご期待ください!
作:山本卓卓/Haresh Sharma
演出:山本卓卓/Alvin Tan
音楽:Bani Haykal
映像:たかくらかずき
出演:Audrey Luo, Ellison Tan Yuyang, 熊川ふみ, 田中美希恵, 福原冠, 埜本幸良, Yazid Jalil
日程・会場:
2017/11/30[木]〜12/2[土]
神奈川・WAKABACHO WHARF(若葉町ウォーフ)
若葉町ウォーフはジャック&ベティの近くにある。こんなところにこんなスペースが出来てたとは知らなかった。予想通り中はかなり狭い。キャパは60席くらいだろうか。
電脳空間「SANCTUARY -聖域-」を舞台にした近未来SFのような内容。日本語、英語、中国語が飛び交い、それ以外の言葉も喋ってたなあ。映像や音楽も駆使し、スタイリッシュな印象。舞台上の役者に映像が投影されちゃってるのが、なんだかカッコイイんだよな。内容は・・、正直よく分からなかった。ただ、新しいものを観ているなあという感じはすごくした。青年団の山内健司さんが来てたね。上演時間は65分。