亀岡拓次、40歳。下着泥棒から火宅の作家まで、哀愁漂う男を演れば天下一。傑作シリーズ第二弾の本書では、大女優・松村夏子さんの胸を揉んだり、さっぽろテレビ塔で狙撃されたり、伊東で地元のおっちゃんたちと踊ったり、イカれたTVプロデューサーと保育園のニワトリを追いかけたり。ついに、ポルトガルの海辺の町で、郷愁の酔っぱらいになって……。
戌井昭人は初読み。前から気になっていた本だが、先に映画になっちゃって、俳優の顔を思い浮かべないように読むのに難儀した。この本面白かったね。脱力系で、くだらないんだけど、ちょっとしんみりもしたりして。遡って第一弾も読んでみようかな。
のろい男 俳優・亀岡拓次 | |
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