新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。
最初は、一体どういうことなのかわざと分かりにくく書いているので先が気になる。そういうことなのかと分かったあとは、ラストが気になる。ちょっと『君の名は。』みたいだったけど、ラストもなかなか良かったね。佐藤正午は文章が上手いし、先が気になる展開だったので、夢中になって読んでしまった。直木賞の候補にもなっているけど、さてどうなるかな。
月の満ち欠け | |
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