ランボー怒りの改新(前野ひろみち)★★★☆☆ 2/8読了

ある夏、ひとりの青年が斑鳩の里にフラリと現れた。泥沼のベトナム戦争を強引に継続する蘇我氏に対し、あの男が怒りの鉄槌を下す。律令国家日本の誕生を大胆に再解釈する表題作「ランボー怒りの改新」。おバカな中学生男子3人組と、ミステリアスな同級生・佐伯さん。誰にでも訪れる新緑の季節、そのひとコマを鮮やかに切り取った「佐伯さんと男子たち1993」。生駒山中に山荘を構える、仙人のごとき謎の老人。彼の元を訪れた乙女が語る、奇想天外な奈良風『千一夜物語』の行き着く先は…?(「ナラビアン・ナイト」)。そして、作家を目指す浪人生・前野弘道と、彼のもとに舞い降りた小説の女神・佐伯さんを巡る追想記「満月と近鉄」。いずれも古都・奈良を舞台とする、驚天動地の傑作4編を収録。異形の新人・前野ひろみち、ここに衝撃デビュー!

森見のブログで知った本。どんなものかと図書館で借りて読んでみた。表題作がイマイチだったんだけど、それ以外の3編はそこそこ面白かった。森見っぽさや万城目っぽさはバリバリだが、浪人時代にこれを書いたというのはなかなかすごい。

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)
ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)前野 ひろみち KAKUTO

講談社 2016-08-11
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