36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
最初の方の「コンビニあるある」的な話から始まって、段々と薄気味悪くなってくる。ただ、この薄気味悪さが、取りも直さず現代の日本の薄気味悪さなんだろうな。なかなか面白い本でした。
コンビニ人間 | |
村田 沙耶香 文藝春秋 2016-07-27 売り上げランキング : 81 Amazonで詳しく見る by G-Tools |