フェスティバル/トーキョー15 God Bless Baseball @あうるすぽっと

「野球」から見た、日韓+アメリカの過去・現在・未来
 淡々とした筆致で3.11後の人々の心の震えを映しとるSF劇『現在地』、コンビニの従業員や客の語りから日本の労働状況をかいま見せる『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』など、自由かつ鋭敏な言語・身体感覚で、現代社会に生きる人々の心象を切り出す劇作・演出家、岡田利規。日本のみならずヨーロッパでも高い評価を得る彼が、初めての日韓共同製作に挑む。
 両国の現在を改めて見つめようと選ばれた題材は「野球」。野球をめぐる男女の個人的な体験からメジャーリーグで活躍する日韓の選手たちのエピソードまで。さまざまな視点を通じて、両国の歴史や文化を描き出す物語は、やがて「アメリカ」という大きな存在に直面することとなる。野球の本場・アメリカが日韓の歴史、人々の生活に及ぼした影響とは――。アジアとアメリカの近現代史を俯瞰し、体感させる本作に、私たちはどんな「未来」を見出すだろう。


出演:イ・ユンジェ / 捩子ぴじん / ウィ・ソンヒ / 野津あおい
作・演出:岡田利規


公演期間:2015年11月19日 (木) 〜2015年11月29日 (日)
会場:あうるすぽっと
上演時間:1時間30分(休憩なし・予定)

まだ公演が続いているので詳しいことは書けないが、企みに満ちたなかなか面白い芝居だった。本家チェルフィッチュの芝居ではなく、Pig Iron Theatre Companyとやった 『ZERO COST HOUSE』や本作の方が岡田利規の考えていることが分かりやすく表出している気がする。