ようこそ、わが家へ(池井戸潤)★★★☆☆ 10/16読了

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

文庫オリジナル長編ということで買ってみた。過大な期待はしていなかったのだが、なかなか面白かったね。会社の話と家庭の話の2本柱になっており、会社の方は既視感バリバリなのだが、家庭の方のサスペンスがあることによって推進力が増している。最後まで色々と謎を引っ張る構成も上手かったね。