差分(佐藤雅彦、菅 俊一、石川将也)★★★☆☆ 7/20読了

『差分』は、「新しい分かり方」の本
立体視の作品集『任意の点P』、イメージとして確かに存在するが言葉で解釈できないビジュアルを集めた『イメージの読み書き』など、これまでにない新しい表現に取り組む佐藤雅彦研究室。同研究室のメンバーのうち、菅俊一と石川将也が佐藤とともに2005年から取り組んでいるのが「差分(さぶん)」という新しい表現を追究するプロジェクトです。
本書では、3人による約3年間の研究の中で生まれてきたさまざまな差分作品84点と、差分と認知科学をめぐる考察、脳科学者・茂木健一郎との対談を収録し、佐藤たちがつくり上げた新しい表現をいろいろな角度から堪能できるようになっています。

とある人のブログで知った本。本というか論文なんだよな。英訳も併記されている。
下記はこの本のキーフレーズ。

aとbの差を取ることで、「ある表象」が生まれる。
差分とは、隣り合ったものの差を取ったときの「脳の答え」である。
aとbの差分には、aにもbにもない新しい情報が含まれている。

なかなか興味深い本でした。

差分

差分