ソロモンの偽証 第I部 事件(宮部みゆき) 10/6読了

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。

「事件」編だけでこのボリュームはただ事ではない。実に描写が緻密だ。第2部でどこまで事件の内面が掘り下げられていくのかが楽しみだ。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件