クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。
「事件」編だけでこのボリュームはただ事ではない。実に描写が緻密だ。第2部でどこまで事件の内面が掘り下げられていくのかが楽しみだ。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: 単行本
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