『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。
監督:ジェイソン・ライトマン
原作:ウォルター・カーン
脚本:ジェイソン・ライトマン 、シェルドン・ターナー
出演:ジョージ・クルーニー、 ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン、ダニー・マクブライド、メラニー・リンスキー、エイミー・モートン、サム・エリオット、J・K・シモンズ
これも映画館で観たかった作品だけど、映画館で観るほどではなかったな。アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた二人もそれほどの演技ではなかった。だからといって作品がつまらなかったわけではなくて、出来としてはまあまあでしょう。ジョージ・クルーニーはやっぱりいいね。ラストがハッピーエンドではないところもなかなか渋い。
邦題も工夫があっていいけど、原題の『UP IN THE AIR』の方がやっぱり映画には合ってるね。