正弦曲線(堀江敏幸)★★☆☆☆ 3/2読了

なにをやっても一定の振幅で収まってしまうのをふがいなく思わず、むしろその窮屈さに可能性を見いだし、夢想をゆだねてみること。正弦曲線とは、つまり、優雅な袋小路なのだ。言葉と暮らしをめぐる省察の連鎖。

堀江敏幸のエッセイといえば、とりとめのない思念のような感触が特長なのだが、本作はちょっとまとまりを欠いたかな。もちろん面白い話もあるのだが、全体的には他のに比べると今ひとつかなあ。

正弦曲線

正弦曲線