渇き ★★★☆☆ 横浜ニューテアトル

人体実験によってバンパイアになった牧師と人妻との禁断の情事を叙情的かつ暴力的に描くスリラー作品。『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がメガホンを取り、2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞。敬虔(けいけん)な神父から一変、血と欲望のとりこになるバンパイアを『シークレット・サンシャイン』の韓国の演技派俳優ソン・ガンホが演じる。人間の業を鋭くえぐり出しながら、ところどころにユーモアなどを織り交ぜた独特の世界観を楽しみたい。


監督:パク・チャヌク
脚本:パク・チャヌク 、チョン・ソギョン
出演:ソン・ガンホ(サンヒョン)、キム・オクビン(テジュ)、シン・ハギュン(ガンウ)、キム・ヘスク(ラ夫人)、オ・ダルス(ヨンドゥ)、パク・イナン(車椅子の老神父)、ソン・ヨンチャン(スンデ)

ニューテアトルで観るのは久しぶり。監督がパク・チャヌクで、主演がソン・ガンホというだけで観たいと思っていたのだが、直前までパンパイア映画だとは知らなかった。
パンパイア・ホラーなんだけど、コミカルなシーンもあり、エロティックでグロテスクという訳の分からない映画になっている。痩せているソン・ガンホは多分初めて見たけど、男前なんだなソン・ガンホって。別人かと思ったよ。キム・オクビンも可愛かったね。ちょっと成海璃子に似てるんだよな。まあ、成海璃子があの役やったら凄いことになるだろうけど。
映画の中盤で、ここで終わったら綺麗なのに、というシーンがあるのだが、それ以降もストーリーは続く。ラストはもうどうしようもなくなっちゃうんだけど、テジュの最後の行為にはホロッと来たね。