推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。
新作を本屋で見かけて気になり、その前のものから読んでみた。北山猛邦という作家のことは全く知らなかった。調べてみると物理トリックが得意らしい。確かに本作のトリックもそんな感じだな。
ゆる〜いミステリで気軽に読めるんだが、謎の提示は魅力的だし、「一応」合理的な解決もある。「そんなバカな」と思うところも多々あるが、それも愛嬌として楽しめた。
「Webミステリーズ!」のサイトには本作の「あとがき」も載っている。
踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿 | |
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