笑う招き猫(山本幸久)★★★☆☆ 6/20読了

男と並んで愛誓うより、女と並んで笑いを取る、それが二人のしあわせなのだ!駆け出しの漫才コンビ、『アカコとヒトミ』。超貧乏で彼氏なし、初ライブは全く受けずに大失敗。おまけにセクハラ野郎の先輩芸人を殴り倒して大目玉。今はぜんぜんさえないけれど、いつかはきっと大舞台。体に浴びます大爆笑―。夢と笑いとパワーあふれる傑作青春小説。第16回小説すばる新人賞受賞作。

山本幸久のデビュー作。もうデビュー作から半ば完成されてるね。『ある日、アヒルバス』にバス会社の歌が出てきて、こういう歌詞も作れるんだと思っていたら、なんのことはない、デビュー作に沢山歌が出てきていた。アカコの作り出す即興の歌は面白くて可愛くていいね。
文庫の解説は何とラーメンズ片桐仁。これはサプライズだった。全然知らなかったのだが、著者は「ヤングマガジンアッパーズ」でラーメンズの二人の編集担当だったんだそうだ。その縁で片桐仁に解説を頼んだらしい。この片桐仁の解説も面白かったので、なんか得した気分だった。それと、表紙のイラストも「アカコとヒトミ」のキャラに良く合っていていいね。

笑う招き猫 (集英社文庫)
笑う招き猫 (集英社文庫)山本 幸久

集英社 2006-01-20
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