クライマーズ・ハイ ★★★☆☆ 109シネマズMM横浜

1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く・・。

事故当時、地元紙の社会部記者として取材に奔走した経験を持つ作家・横山秀夫(「半落ち」など)が、17年の時をかけて書き上げた同名小説を映画化。確固たる信念を持ち、冷静沈着に、時に激昂しながら報道人としての使命感で任務を遂行していく主人公を堤真一が好演、脇を固める俳優たちの報道人“なりきり”ぶりも注目だ。混乱する現場、苛立ちから感情を昂らせる記者とその上司たち、そして加熱する報道合戦を臨場感あふれる映像で一気に見せる。登場人物の緊張や感情の機微をスリリングに描き出したのは、『突入せよ!「あさま山荘」事件』の原田眞人監督。セリフのぶつかり合い、めまぐるしいカット割―原田監督持ち前の集団シーンは見もの。


監督:原田眞人
原作:横山秀夫
脚本:加藤正人成島出原田眞人
出演:堤真一堺雅人尾野真千子高嶋政宏山崎努遠藤憲一田口トモロヲ堀部圭亮、マギー、滝藤賢一皆川猿時、でんでん、中村育二螢雪次朗野波麻帆西田尚美小澤征悦

堤真一はもちろん良かったけど、堺雅人がまた良かったね。でんでんとマギーも良かったし、そんなこと言ったら遠藤憲一も良かった。

日航機がレーダーから消えたという一報が入った時に編集局内の人間が一斉に動き出すシーンは迫力あったね。全権を委任された悠木(堤真一)と上層部とのぶつかりあいも見応えがあった。
悠木と息子との関係と日航機事故の絡ませ方がもうひとつだったのは残念だが、全体的には長さを感じさせない濃密な145分だった。
芝居や落語を頻繁に観るようになってから、後でDVDでも観られる映画よりも「生」の舞台を優先したいと思い始めていたが、やっぱり映画も映画館で観てナンボだよな。