ホームタウン・デシジョン

2日夜の世界ボクシング協会WBAライトフライ級王座決定戦で、ダウンを奪われ、押され気味のようにも見えた亀田興毅が判定で王座に輝いた。いつもの強気の発言やパフォーマンスとの落差に、熱戦を見つめた人たちには戸惑いも見られた。
 終盤、劣勢に立たされた亀田の「逆転勝利」に会場は揺れた。
 終了のゴングで会場に広がったのは、失望感だった。判定を聞かずに帰るファンもいた。
 「こんな試合で王者になっていいのか」。男性の怒声が飛んだ。「まじかよ」と判定に首をかしげるファンを横目に、日本プロボクシング協会の原田政彦会長は「何も言わないよ」とメディアを振り切るように小走りで会場を去った。

最初から最後まで見たけど、判定にはビックリしたね。大体亀田自身が「負けた」という顔をしてたもんなあ。亀田の試合は初めて見たけど、まるでプロとアマチュアの試合だった。スタミナには絶対の自信があるなんて云われていたけど、11ラウンドなんてフラフラだったじゃないか。これがホームタウン・デシジョンだと云われればそれまでだけどね。

 「もちろん私が勝っている。リングの上で亀田は分かったと思うが、彼は、ただの子供だ」。1階級下のミニマム級WBA暫定王者を経験したランダエタは、判定内容に不満をぶつけた。
 再試合について聞かれると、「今すぐにでもやれるが、彼はこれ以上、私とやりたくないだろう」。そして、こう付け加えた。「訴えることはしない。でも、判定がおかしかったことは、試合を見ていた方々が一番わかっていると思う」

ランダエタの云っていることは100%その通りだね。