お笑い芸人としてだけでなく、漫画の連載や脚本の執筆に加え、劇作家としての活躍も著しいラーメンズの小林賢太郎。そんな彼のプロデュース公演処女作がDVD化。“good day house”というビルを舞台に、各階の住人たちのおかしな人間模様が描かれる。
1つの階ごとに一幕なので構成としてはわかりやすい。
一階は喫茶店を開こうとしている男とその妹の話。そこへ内装工事を請け負う「カタクリ工務店」の片桐がやってきて、男に無理難題をふっかけられる。
二階には幼稚園児を対象にしたお受験用の塾が入る。塾の男2人がスカウトしてきた男に仕事の仕方を教えるのだが、そこへ片桐がやってきて、よくある勘違い劇が展開される。
三階には画家もどき(小林賢太郎)がいて、絵が描けずに困っているところに片桐がやってくる。ここはラーメンズの2人しか出てこないので、あたかもラーメンズの舞台のようである。Amazonのレビューで仕掛けがあると書いてあったので、おおよその予測は付いていたが、具体的にどうなるかまではさすがに分からなかった。小林賢太郎らしい理屈っぽいオチであるが、これはなかなか見事。
四階には大家夫婦(夫が帰国子女で、妻はちょっとおでぶちん)がいて、店子たちを集めて、このビルのルールを決めようとする。
小林賢太郎プロデュース公演の一発目ということで、全体的には手堅い印象。三幕目はラーメンズのみなので、ラーメンズも楽しめるし、それ以外も楽しめる。ラーメンズ目当てでも、そうじゃなくても普通に楽しめるでしょう。
いつか生で観てみたいんだけど、チケット取れないんだろうなあ。
小林賢太郎プロデュース公演 「good day house」 | |
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