うどん陣営の受難(津村記久子)★★★☆☆ 10/9読了

四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。社内政治の面倒臭さを、津村記久子ならではの視点と筆致でリアルにコミカルに描く。

いいね。面白かった。さすが津村記久子。石田夏穂とはまた違った会社内あるあるが面白い。タイトルも秀逸。