犯罪小説集(吉田修一)★★★☆☆ 1/31読了

人はなぜ、罪を犯すのか?
人間の深奥に潜む、弱く、歪んだ心。どうしようもなく罪を犯してしまった人間と、それを取り巻く人々の業と哀しみを描ききった珠玉の5篇。2007年『悪人』、14年『怒り』、そして……著者最高傑作の誕生

どれも実際の事件を題材にした話のようだ。「犯罪小説集」とタイトルは直球だが、中身は直接犯罪を描く訳ではなく、周りから攻めるような変化球になっている。どれも、日常のすぐ隣にあるような犯罪で、読んでいてやるせない気持ちにもなる。『橋を渡る』はイマイチだったのだが、これは割りと面白かったね。

犯罪小説集
犯罪小説集吉田 修一

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