ノックス・マシン(法月綸太郎)★★☆☆☆ 6/25読了

上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。彼の論文の内容について確認したいというのだ。その論文のテーマとは、イギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。科学技術局に出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる…。発表直後からSF&ミステリ界で絶賛された表題作「ノックス・マシン」、空前絶後の脱獄小説「バベルの牢獄」を含む、珠玉の中篇集。

「このミステリーがすごい2014」で1位を取ったのだが、これで1位はどうなんだろうか。クリスティやクイーンといった海外の本格古典ミステリを読んでいないとほとんど訳が分からないと思う。私はそっち方面の人間なので、ニヤニヤしながら、ある程度は楽しめた。ただ、それも最初の2編までで、後半の2編はSF色がかなり強くて、ちょっとしんどかったな。