蚊がいる(穂村弘)★★★☆☆ 8/28読了

日常生活の中で感じる他者との感覚のズレ、居心地の悪さ、「ある」のに「ない」ことにされている現実……なぜ、僕はあのとき何も云えなかったのだろう。内気は致命的なのか。自称“ふわふわ人間"穂村弘のあたふたっぷりに共感しつつ、その鋭い自分観察と分析は、まさに“永久保存用"の納得感。
フリーマガジン『L25』で連載していた「蚊がいる」、読売新聞「○○のマナー」、週刊文春「かゆいところがわからない」、文芸誌『GINGER L.』の「この辺に埋めた筈」などの人気連載に、ピース・又吉直樹との対談を加えて刊行。

穂村弘の本は何冊か読んでいるが、相変わらず「イタイ」エピソードが満載だ。でも、やっぱり面白いんだよな。装丁が横尾忠則っていうのも贅沢だし、素晴らしい。