小林賢太郎演劇作品『うるう』@天王洲銀河劇場

 K.K.P.#8『うるう』が発表になりました。「K.K.P.」というのは、小林賢太郎による演劇作品のことです。ポツネンやラーメンズのような短編集ではなく、ひとすじの物語です。
 脚本・演出、小林賢太郎。役者は、小林賢太郎ひとりです。でももうひとり、心強い共演者がます。役者ではなく、チェロ弾きです。
 徳澤青弦。これまでの僕の舞台にも、沢山の素晴らしい音楽を添えてくれたアーティスト。今回はなんと、生演奏です!徳澤青弦のファンのひとりとして、とても光栄です。いやー、気合いも入るというものだ。
 この「うるう」は3年前から作りはじめていました。今年の夏まで上演されていたポツネン『the SPOT』に「うるうびと」というタイトルのコントがありましたが、これは「うるう」のアイデアの一部をコント化したものでした。設定など少し共有する部分はありますが、ストーリーはあんまり関係ありません。コント版をご覧になっていないお客様にも「うるう」はお楽しみいただけます。
 2011年12月21日から2012年2月29日まで。全国8カ所の劇場で上演致します。お楽しみに!

いやあ、もう、ほんっとに素晴らしかった。3階席というハンデはあったが、それでも素晴らしかった。ただ、いかんせん一人で観ていたので感動を分かちあう人がいない。かといって、ここに全部書いてしまうわけにもいかない。そんなもどかしさでいっぱいだ。
今回はチェロの生演奏が付いていてこれがまた素晴らしかった。ただの伴奏ではなくて、効果音も出すし、セリフ(!)も弾く。更に徳澤青弦自身も「○ギ」になったりするしね。
物語は「ヨイチ」という森に住む人物とそこを訪れた「マジル」という8歳の少年の交流を描いている。部分、部分は独立したコントのようになっているのだが、ちゃんとしっかり全体を貫く筋がある。ラス前では泣かせるし、ラストは感動させてくれるんだよな。
カーテンコールは3回くらいあったかな。最後はスタンディングオベーションもあった。確かにそれくらい良かった。DVDが出たら購入間違いなしだな。3階だから表情とかはよく分からなかったし、是非、妻と娘にも観て欲しいからね。


【追記】
小林賢太郎のサイトに「この作品は映像収録はしていません」と書いてあった。そんな殺生な。