チッチと子(石田衣良)★★★☆☆ 2/3読了

つぎに「くる」といわれ続けて10年の万年初版作家・青田耕平は小学生の息子と二人暮らし。将来への不安は募るばかりだが、ついに直木賞の候補に選ばれる。周囲の変化に戸惑う耕平。だが一方で3年前に不可思議な交通事故で死んだ妻を忘れることができない。「あれはほんとうに事故だったのだろうか」。寂しさから逃れられない父と子がたどり着いた妻の死の真相とは。変わりゆく親子の変わらない愛情を描く、感涙の家族小説。家族の愛情が孤独な魂を包み込む渾身の感動大作。

石田衣良のことは毛嫌いしていたので、今まで一冊も読んだことがない。妻が図書館で借りてきたので、ついでに読んでみた。
作家の日常が伺えるという面ではなかなか興味深い作品だった。ただ、主人公がやけにモテちゃうところなど、ちょっと都合がいいよなあという感じ。気軽に読めてそれなりに面白い作品だったけど、石田衣良の他の作品まで読みたいとは思わないな。
あと、「家族の愛情が孤独な魂を包み込む渾身の感動大作」というのはものすごい誇張だと思う。