罪の声(塩田武士)★★★★★ 4/11読了

逃げ続けることが、人生だった。
家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。
未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。
昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。

以前に読んだ『盤上のアルファ』はイマイチだったのだが、これは傑作だね。グリコ・森永事件を元にしたフィクションだが、限りなくノンフィクションに近い。実に丹念に調べているし、フィクションとしても文句なし。新聞の特集記事のために取材する阿久津英士とテープの声が自分の声だったことを知った曽根俊也の両者がそれぞれ事件の真相に迫っていく構造も上手いし、特集のスタートが年末と期限を切ってあるのも緊張感を高めている。内容はズシリと来るが、とにかく面白かったね。

罪の声
罪の声塩田 武士

講談社 2016-08-03
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