岡本でございます! 新宿シアタートップス

投票率の低下が懸念される統一地方選挙。なかでも、都心のベッドタウンとして栄える人口3万8千人の東大山市は、例年20%台という地方選史上最低の投票率で有名な街である。ひょんな事から、この街の市議会議員に立候補する事になった青年と、当選請負人のプロのウグイス嬢、彼の同僚、友人、知人、近所の人、ライバル候補や大物政治家を巻き込んでの大騒動。
出馬表明から事務所開き、事前遊説、届け出、そして公示後から投票日までのドタバタ奮闘劇。選挙用語の勉強にもなるトリビアな展開、実際に選挙で起こった失敗の数々。果たして候補はダルマに目を書き入れることが出来るのか!
退屈な日常に変化が欲しい人達のお祭り騒ぎを軸に、笑えてちょっと切ない、政治についてもちょっとだけ考えさせられる爽やかドタバタコメディ!


◆CAST◆

西村雅彦、川口真五(グランドスラム
阿部 英貴(Theatre劇団子)、加瀬竜彦
池田真一 北嶋哲也 竹匠 深来勝 中本奈奈 坂井三恵 鎌田有紀

◆STAFF◆

作 : 池田真一
演出: 石山英憲(Theatre劇団子)

舞台装置はシンプルだ。壁も床もグレーで、壁には地図が描かれている。そして3つほど椅子やテーブルになりうるボックスが置いてある。
上のあらすじでは「立候補する事になった青年」と書いてあるがこれは実際には違うな。立候補することになったのは西村雅彦演じる岡本多喜男で、年齢は40歳くらいだからね。
何となく立候補することになった岡本多喜男とその仲間たち、対立候補副大臣の弟で、優秀な選挙参謀が付いている。それに別れ話が持ち上がっている女性の方が年上のカップルの話が絡んでくる。
このカップルの話の絡め方がどうだったのかなとちょっと思うが、全般的にはよくできた脚本だ。西村雅彦は当然良かったけど、その西村の相方となるウグイス嬢を演じた中本奈奈が良かったね。
観終わって元気になれるお芝居だった。