コースター(青山円形劇場)

とある街のとあるバーに忍び込んだドロボー。そこへ、お客やら、バイト希望の子やらが続々とやって来る。ドロボーはマスターのふりをして対応をしようとするが、本当のマスターも登場して・・。
様々な立場、事情を抱えた人々が巻き起こす抱腹絶倒・支離滅裂・空前絶後の人情満載エキサイティングコメディー!


<脚本>金子茂樹  <演出>大江祥彦
塩井…西村雅彦/中原…金子貴俊/江藤…東根作寿英/文童…保田圭/真規子…高嶺ふぶき/窪田…中山夢歩/若林…モロ師岡/野田…峰岸徹

青山円形劇場で観るのは初めて。思ったよりもこぢんまりとしていて見やすいね。客席が半円形になっているので客の顔が見える。開演前に見渡していると、トイメンに見たことのある顔が。よく見かける脇役俳優なのだが、名前が分からない。情けないおじさん役が多くて髪の毛が前の方にちょこっとだけある人。ダメだ、これだけじゃ調べても分からない。 分かりました。酒井敏也さんでした。
舞台には裏側がこちらに向いたバーのカウンターがある。そして一段高くなったところにテーブル席。特徴的なのは螺旋階段。入口が上階にあるのだ。バーが地下にあるという設定なのだろう。暗くなったところで、懐中電灯を持った西村が登場。西村の芝居を生で観るのは初めて。やっぱりいいねえ。
今回の俳優陣はテレビでおなじみの人たちが多い。東根作寿英、高嶺ふぶき、中山夢歩の3氏のことはよく知らなかった。調べたら高嶺ふぶきさんって宝塚だったんだね。道理で発声が違うと思ったよ。
モロ師岡も笑わせてくれた。西村との掛けあいでは大笑いしてしまった。保田圭も意外と可愛かったね。金子貴俊は元々あまり好きじゃなかったんだけど、結構良かったね。
かなり笑える芝居だった。特に西村のシェーカーの振り方には笑った。でも最後はなんだかしんみりさせちゃってね。やや強引な感じもしたけど、まあ許せるかな。全体的には大満足な舞台だった。
終わって外に出ると、隣の青山劇場でやっていた『キャバレー』の帰り客と一緒になってしまった。こちらは3時開演で5時ごろ終了。向こうは2時開演。なんでわざわざ同じ時間に終わるかなあ。道が混んじゃってしょうがないんだよ。