トップリーグ開幕戦 東芝府中vsNEC 国立競技場

外苑前で用事があったので、そこから歩いて国立競技場へ向かう。秩父宮ラグビー場の前を通ると、なんとエリサルド日本代表ヘッドコーチや太田GMなどの首脳陣が出てきた。彼らも国立へ向かうようで、いきおい一緒に歩いていくことになった。私の方が先行して歩いていたが、信号で引っかかると追いつかれる。最後の20メートルくらいは太田GMと並んで歩く格好になった。「頑張ってください」とかなんとか声を掛けようかと思ったが、日本代表の試合ではないので、結局掛けそびれてしまった。

朝から降っていた雨は上がってくれたのでラッキーだった。席はSS席の中央よりなので非常に見やすい。しかし、国立だとやっぱり向こうサイドが遠いなあ。国歌独唱は歌手の麻倉未稀。ハーフタイムには「HERO」も歌っていた。

東芝のキックオフで試合開始。東芝は大野が怪我で欠場だが、立川があの大怪我から復活した。そして、日本に帰化した「ルアタンギ・バツベイ」が先発に名を連ねている。日本人になったから、ホルテン、マクラウドとともに試合に出られるようになった。これは他のチームにとっては脅威だろう。注目のSOは吉田大樹だった。

序盤は東芝が押していた。今シーズンのトップリーグ最初のトライは前半13分に生まれた。敵陣深くからの攻防でSO吉田が絶妙のショートパント。バウンドが変わったこともあって、これを自分でキャッチしてそのままゴール下にトライ。素晴らしいトライだった。ゴールも決まって7-0。22分にはPGの3点も加えて10-0。NECもたまらず前半28分に安藤に代えてヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼンを投入(この時の国立は沸いたね)。何度もロングキックでゲインしていた。さすがヤコ。しかし、NECは決め手に欠き、前半は34分のPGの3点のみ。東芝は10-3で折り返した。

後半12分には東芝が得意のモールを押した。最後は崩れてしまったかに見えたのだが、ボールを持ち出したルアタンギ・バツベイがモールの右サイドにトライ。ゴールも決まって17-3。その後は両チームとも決め手を欠いた。東芝ラインアウトの精度が悪いし、NECも攻め込んでは反則を犯していた。そしてそのまま膠着状態が続き、試合はロスタイムへ。もう東芝の勝利は揺るぎないのだが、反則をもらってもゴールを狙わずにトライを取りに行く。そこでパスミスが生じ、窪田に独走トライを許してしまった。ゴールも決まって、結局17-10とNECに勝ち点1(7点差以内の勝利)を献上してしまった。

日本選手権決勝とは打って変わって凡戦だった。東芝は勝ったからいいようなものの最後にトライを取られたプレーは非常にまずいね。あんなことをしているようじゃ優勝は覚束ない。きっちり修正して欲しい。立川の復帰は嬉しかったけど、あんまりいい動きはできなかったね。まあ、もうちょっと温かい目で見守る必要があるかもしれない。吉田大樹バツベイの活躍は好材料。これで大野が復帰して、立川が本調子になれば当然優勝候補筆頭だろう。期待したい。

試合終了後のビンゴゲームは、リーチまでは行ったのだがあと一歩及ばなかった。でもビンゴになっても、そこからさらに抽選というのがせこいよなあ。

東芝府中vsNEC(17-10)