真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。あの「女王様」に出逢うまでは。彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった・・・。
『世界の終わり』の要素も『葉桜』の要素も入っている、ある意味歌野晶午らしい作品だ。ということは、読者は何も信じてはいけないということになる。そうやって読んでいくとある程度のトラップは回避できるのだが、最後のオチまでは分からないよなあ。ただ、そのオチに至るヒントが見返しに細かい文字でびっしり書いてあるのには驚いた。ただ、ここは読み終わってから読んだ方がいいと思うけどね。
女王様と私 | |
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