カンティーナ・ジャルディーノ・ヴィーノ・ロザート・フリッツァンテ 2018

カンパーニャの伝統的ワイン文化を守るべく活動するカンティーナ・ジャルディーノ。ロザート・フリツァンテは、アリアーニコ100%のロゼの泡。アリアーニコの赤ワインからは想像がつかないくらいにキュートです!果実味は熟していながらも可憐、持ち前の凛とした酸ときれいに重なって、美しい! 2酸化硫黄も必要がなければ無添加という造り手ですので、飲み心地も抜群です。(カンパーニャ産/ロゼ・泡)

いのししやにて購入。かわいいイラストの入ったエチケット。ボトルの形も面白い。ロザートだが、結構赤が濃い。ヴィナイオータのワインだけあって、自然派っぽい味わい。これはなかなか美味しかったね。

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太陽の塔(森見登美彦)★★★☆☆ 9/16読了

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

一瞬読む本がなくなったので再読。意外と覚えていなかった。のちの作品に比べればまとまりを欠いているが、腐れ大学生ものはもちろん、『夜行』などの萌芽も見られる。やはり処女作には全てが詰まっているのだろう。

日本語びいき(清水由美,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

「させていただく」は丁寧か、慇懃無礼か?「先生」の読み方は本当に「センセイ」? 日本語はいい加減でもあいまいでもありません。ヨシタケシンスケさんの、くすりと笑える絵を楽しみつつ、気立てのいい美人な日本語を再発見しましょう。
『日本人の日本語知らず。』を増補改題

この手の本はかなり読んでるけど、結構きちんと文法の説明がしてあった。日本語ネイティブなら無意識に喋っている日本語も日本語学習者に文法から理屈で説明するのは大変だよな。ヨシタケシンスケのイラストも良かったね。

モヤモヤそうだんクリニック(池谷裕二,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。
256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います!

基本的には子ども向けの本だと思うけど、なるほどなあと思うところも結構あった。

ラ・トッレ・アッレ・トルフェ・キャンティ・コッリ・セネージ 2018

ポルタ・ディ・ヴェルティーネで活躍したジャコモ・マストレッタが新たに手掛ける、ラ・トッレ・アッレ・トルフェ。
シエナからほど近いトルフェ村の、8世紀に建てられた塔を中心に住居や畑が築かれた、美しいヴィッラがその礎になっています。
ジャコモが参加したのは2018年の収穫の少し前から、ということですが、すでにジャコモのタッチがしっかり感じられ、嬉しくなります。
もともと2003年からビオロジックで葡萄栽培を行っていたそうで、葡萄そのものの美しさが素直に感じられるワインに仕上がっています。
キャンティ・コッリ・セネージは、この地のサンジョヴェーゼの個性を活かすため、あえて木樽を用いず、セメントタンクでの発酵、熟成です。
いきいきとしたベリー類とさくらんぼ、スミレの香り。しなやかなアタック、生命感のある果実味とともに澄み切った酸が美しく広がり、タンニンは重くなくとも存在感があり、自然で心地よい余韻につながります。

いのししやにて購入。今日の夕飯は久しぶりに100文字レシピの鶏肉の中華しょうゆ煮。これはオリジナルレシピだと鶏肉だけなのだが、私はいつも長ネギを入れる。これ絶対長ネギ入れたほうが美味しいんだよな。さらに今回は舞茸と、味付け用にニンニク半欠片も入れた。もう一品は、アボカドとクリームチーズのディップ。味付けはレリッシュとレモン汁と黒胡椒。レリッシュとはピクルスのみじん切りで、ヨーカドーで売っているのを見つけて買ってみた。これって酸っぱいのかと思ったら、単体で食べるとちょっと甘いんだよね。意外だった。割と美味しくできたね。更にもう一品は、タコと舞茸のフリット。タコが割引シールが貼られていて安かったのでつい購入。毎度毎度サラダだと家族にも飽きられるかと思い、フリットにしてみた。タコと舞茸はペーパーで水気を拭き取ってから、小麦粉にfaloの七味を混ぜたものをまぶす。我が家は家で揚げ物をやらないので(昔はやってたんだけど)、揚げ物用の鍋がない。油をたくさん使いたくないので、小さなフライパンに油を8mmくらい引いて、ニンニク半欠片を揚げて香りを移す。その後にタコと舞茸を揚げた。本当の揚げ物というよりは揚げ焼きみたいな感じ。脇役おかずなので、少量しか作らなかったのだが、もっと食べたいと家族には好評だった。私もフリット好きだから、今度はもっと本格的に作ってもいいかも。
というわけで、やっとワインの話だが、涼しかったので赤にすることは決めていた。料理からいって、あまり濃いのも合わないので、濃すぎず薄すぎずの線を狙ってこれにしてみた。狙い通りにちょうどいい感じに酸とタンニンのバランスが取れていた。そんなに高くないけど、結構美味しかったね。

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つげ義春日記(つげ義春)★★★☆☆ 9/12読了

昭和五〇年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇。

つげ義春の熱心な読者ではなく、特に思い入れもなかったのだが、新聞の書評で気になって読んでみた。長男が生まれた昭和50年から55年の日記。とにかく内容が暗い。自分も体調が悪いし、妻は癌になるし、長男も始終熱を出している。全編にわたって、常に誰かの調子が悪いという描写が続くが、不思議と読んでしまう。趣味と実益を兼ねて、中古カメラの売買をしていて、その辺の話は面白かったし、印税の話とかが金額入りで出てくるのも興味深かった。巻末の解説中にある家族写真はとても幸せそうで、なんだかホッとした。

ウンドラーガ・OX(オーエックス)ブリュットNV

リンゴのようなチャーミングな果実の香りに、柑橘の皮、少し白コショウなどの香りがアクセントとなり、品よくまとまっています。
味わいは、程よいクリーミーさと果実味が、滑らかかつ伸びやかに広がり、余韻にアクセント的に感じる柑橘の皮のようなほろ苦さが、より味わいを豊かにしています。

タカムラワインハウスにて購入。果実味たっぷりで、しっかり濃い目。飲みごたえがありました。

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