繊細でエレガントなアロマが香る、個性豊かなブラン・ド・ブラン。
優しいアタックとまろやかな酸味。繊細ながら、しっかりとしたボディを持つ。
夕飯は、サヴァ缶とじゃがいものグラタンと、いちじくのキャラメリゼとモッツァレラ。いちじくのキャラメリゼは何かで見かけて美味しそうだったのでやってみた。まあまあ美味しくできたね。
ワインはTHE CELLARにて購入。比較的安価だったので、まあ値段相応でしょうか。
アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。だがその後、リストにあったホテル経営者の老人が溺死。翌日、ランニング中の男性が射殺された。FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。自分も、死んだふたりと同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか? 謎が横溢する極上のサスペンス!
犯人が分かるまでは面白かったんだが、分かってからは急速につまらなくなった。動機があれでは納得が行かないし、他にも難点が多数ある。「そして誰もいなくなった」へのオマージュというか挑戦のようだが、これでは遠く及ばない。
3度目の訪問で、またカウンターの右端に案内された。前にいたお姐さんの代わりに新しい男性スタッフが入っていた。グラスの泡を飲みながらメニューを考える。昨今「おまかせ」流行りだが、数あるメニューの中から、食べたいものを選ぶっていう行為が、もう楽しいんだよな。もちろん「おまかせ」には「おまかせ」の良さがあるけどね。
というわけで、前菜その1は、自家製ツナと白いんげん豆のインサラータ。白いんげん豆が好きなんだよな。ツナも肉厚で美味い。ワインは村上さんのおまかせで。まずはムーニ。
前菜その2は、トリッパ イン ビアンコ。トリッパも好きなんだけど、ここのトリッパは絶品だった。ワインはロゼ。
パスタその1は、甘エビとひよこ豆のパスタ。これは紙のメニューに載っていない口頭のメニューから。甘エビが珍しいなと思って頼んでみた。パスタも平べったくてちょっと変わっている。ワインはカステラーダのコッリオのマグナム。私の分でほぼ終わりだった。こういうワインが空いちゃうところに、お客さんのレベルの高さも伺える。
パスタその2は、これも口頭メニューからポルチーニのタリアテッレ。ポルチーニが出始めたと知れば、やはり食べずにはいられない。美味しかったな、これ。
メインは、蝦夷鹿の香草ロースト。最初の注文後にもう周りを焼いて、その後色々な場所のおいて様子を見ていた。相変わらず火入れは絶妙。肉の味が濃いね。鉄のフライパンでシンプルに焼いた野菜も美味い。ワインはカーゼ・コリーニのチェンティン。文句なしに美味い。足りずに2杯目はトリンケーロ。こちらも美味しかった。
ドルチェはズッパイングレーゼ。ちゃんと食べたの初めてかも。美味しいね。ドルチェワインは、ちょっと不思議な感じ。でもこれも美味しかった。
会計にちょっと時間が掛かったので、その間にということで、サービスでグラッパ。
相変わらず、村上さんのワインのセレクトが素晴らしい。セレクトもそうだけど、温度管理が素晴らしいんだよな。特に白ワイン。ワインって提供温度で相当味が変わると思うんだけど、そこが完璧なので、何度も飲んだことがあるワインでもとても美味しく感じるんだよな。今回で言えばムーニがそう。あとは、いいワインが結構開いてるんだよな。客層がいいんでしょうね。
今回、3度目の訪問で、初めてシェフが話しかけてくれた。1人で作っているので忙しそうで、こちらからはなかなか話しかけられなかった。せっかく話せたので、最初に食べた白いんげん豆のインサラータの味付けを聞いてみたら、結構シンプルだった。今度自分でも作ってみたい。
このお店は私が考える理想のお店に近い。自分にとって、最重要のお店の1つですね。
大学のフェミニズムサークルで出会った、クワロマンティック*の茉莉と蒼は、恋人とも友人とも名付け難い、親密な関係を築く。
卒業後、編集者となった茉莉は、パートナーシップをテーマにしたインタビューを企画し、周囲の人々の悩みに向き合う。一方で、自分たちの関係については、いつのまにか言葉を尽くさなくなっていた。
やがて、二人の「好き」の形は、ある出会いをきっかけに、少しずつ問い直されていくことになる。
*自分が他者に抱く好意が恋愛感情か友情か判断できない/しないこと。作・演出:中島梓織
出演:小澤南穂子(いいへんじ)、小見朋生(譜面絵画)/
川村瑞樹(果てとチーク)、藤家矢麻刀、百瀬 葉、
冨岡英香(もちもち / マチルダアパルトマン)、
谷川清夏、奥山樹生/ 飯尾朋花(いいへんじ)
フェミニズムの問題やジェンダーの問題や、あれやこれやでなかなかに複雑なのだが、新聞で読んだり、テレビで見たりするよりも、生の舞台のほうが腑に落ちるというか、スッと入ってくる。
俳優もみなさん良かったし、とても丁寧に作られていて、いい舞台でした。