まぬけなこよみ(津村記久子)★★★☆☆ 5/4読了

初詣の帰り道、正月の終わりを感じて絶望し、バンドTシャツを着て「これで自分になった」と思う。季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる、まぬけな脱力系エッセイ集。クスリと笑いながらも季節の行事が待ち遠しくなる一冊!

季節の言葉や風物詩をお題にもらって書いていくエッセイ。よくこんなに書けるなと感心するが、必然的に思い出話が多くなる。ただ、よく子供の頃のことをこんなに覚えているよなというのにもまた感心する。サイクルロードレースが好きっていうのが私と同じなので、最後の方で、急にイゴール・アントンについて熱く語っているのが面白かった。脱力系のイラストもいいね。