小豆島でヤギと暮らす──どっちが飼い主?!でもそれでいいの。だって私もヤギになって、一緒に美味しい草を食べて、頭突きしあって、日向ぼっこして暮らしたいんだもん。
ヤギと私の交遊記。イラスト多数収録。
世の中には色々な書き手がいて、色々な珍しい話を書いている。ゴールデントライアングルに潜入してアヘンを栽培する話や、日本に８人しかいない切手デザイナーの仕事を紹介する話などなど。ヤギとの暮らしを綴った本作もかなり珍しい話の部類に入るだろう。ヤギと暮らしながら、半ばヤギ化していく著者、何ならヤギになりたいとさえ思う著者。最初はカヨと著者だけだったが、後半はどんどん家族が増えていく怒涛の展開。著者自身によるヤギのイラストもとても上手くて、とにかくヤギへの愛に満ちあふれている一冊となっている。
