十二人の手紙(井上ひさし)★★★☆☆ 3/31読了

キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。

井上ひさしの本はほとんど読んでいるつもりだったが、これは未読だった。しかも、少し前に何やら話題になっていた。というわけで読んでみたが、さすがに井上ひさしは文章が巧い。しかも珍しくミステリーになっている。古い本だから描写は古めかしいけど、それでも面白かったね。