乳と卵(川上未映子)★★★☆☆ 10/6読了

第138回芥川賞・受賞作品。現代の樋口一葉の誕生!
初潮を迎える直前で無言を通す娘と、豊胸手術を受けようと上京してきた母親、そしてその妹である「わたし」が三ノ輪のアパートで過ごす三日間の物語。三人の登場人物の身体観と哲学的テーマが鮮やかに交錯し、魅惑を放つ!

『夏物語』を読む前に、未読だった本書(芥川賞受賞作)を読んだ。文字通り「乳と卵」の話で、男の私には想像することしかできない。なかなかにあけすけで強烈な話である。全編関西弁なのも独特の味わいを生んでいる。『夏物語』でどうなるのかも楽しみだ。