いつ高 vol.3『すれちがう、渡り廊下の距離って』@STスポット

渡り廊下のこっち側に彼がいて、向こう側には彼女がいる。
僕は2人の間を往復しながら、彼の言葉を彼女に伝えて、彼女の言葉を彼に届ける。
2人のやりとりが過熱して、僕のスピードは加速する。ふと、一昨日のシャトルランを思い出す。
僕は言葉そのものになって、コミュニケーションそのものになって、あっちとこっちを行き来する。
渡り廊下で先輩なんて殴れない。身に降る火の粉の払い方なんてしらない。


脚本・演出|三浦直之
出演|篠崎大悟(ロロ)
   大石将弘(ままごと/ナイロン100℃)
   大場みな
   大村わたる(柿喰う客)


日程 2016年11月10日(木)-20日(日)
会場 STスポット

娘と一緒の観劇。仕事帰りに待ち合わせて、まずはジョイナスの地下の和幸でトンカツ。食の細かった娘が茶碗蒸し付きの定食を残さず食べたことにちょっと感激。
前売りは完売らしく、当日券の人もかなりいて、一度客入れしてから、ベンチシートの人たちに詰めてもらって更に入れていた。
いつ高シリーズはvol.3の今回が初めて。高校演劇のフォーマットに則って行うので、10分以内に行わなければならない俳優たちの仕込みから始まる。「○分経過」「は〜い」というやり取りが面白い。1と2の戯曲は公開されているので、一応読んでおいたが、読んでなくても大丈夫。実際、娘は読んでいない。
ストーリーは、渡り廊下を舞台にした高校生たちのアレコレ。いきなり新海誠ネタが出てきたので、新海誠ファンの娘にはツボだったようだ。上演時間はきっちり1時間。思ってたよりも面白かった。娘も大満足だったようだ。vol.4は来年3月にアゴラで上演される。娘に聞いたら、vol.4も観たいということだったので、アゴラまで一緒に行くか。
しかし、娘と一緒にトンカツ食べて、一緒に芝居を観る日が来るとはな。今度は一緒にワインを飲める日が来るのが待ち遠しいな。