「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。
初「朝井リョウ」。「何者」は読んでみたくて図書館で借りた。途中までは、あんまり面白くないなあと思っていたのだが、ラス前の理香が拓人を糾弾するところでやっと面白くなった。就活生は大変だなと思うけど、会社入ったら入ったで大変だし、結婚すれば大変だし、子どもができればこれまた大変だ。結局は乗り切っていくしかないし、自分が「何者」なのかなんてずっと考え続けても答えなんて出ないんだよね。
何者 | |
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