若島正のツイートに触発されて図書館で借りた。
山口瞳『続血涙十番勝負』(講談社)。もちろん正編も必読だが、なんといってもこの続編の第三番、「東海の若旦那、板谷進八段」が何度読んでも大笑いできる大傑作なので。このおかしさはここでは書けないので、まだお読みでない方はぜひ古本屋で探してください。
正編は持っているのだが、続編が出ていることを迂闊にも知らなかった。正編は飛車落ちでこの続編は角落ちである。対戦相手は、有吉道夫、加藤一二三、板谷進、内藤国雄、大内延介、真部一男、塚田正夫、石田和雄、大野源一、木村義雄の10人。錚々たるメンバーである。
若島正は板谷進の回が面白かったと書いているが、私なら真部の回かな。当時は四段になるためには半年に一度の東西決戦を制さなければいけなかった。そこらへんの厳しさがよく描かれている。
- 作者: 山口瞳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/08
- メディア: 文庫
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