坂本純平、21歳。新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。心酔する気風のいい兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、羽を伸ばし、様々な人びとと出会う。その間、ふらちなことに、ネット掲示版では純平ネタで盛り上がる連中が…。約一年半ぶりの滑稽で哀しい最新作。
主人公の純平が鉄砲玉となるまでの三日間を描いたワンテーマ小説だ。内容的には短編でも良さそうなものを長編(中編?)に薄く伸ばしたような感じ。
気軽に読む分には面白かったけど、あのラストはどうなんだろうね。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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