トップリーグプレーオフ決勝 サントリー vs 三洋電機 秩父宮ラグビー場 テレビ観戦

ラグビートップリーグは30日、東京・秩父宮ラグビー場プレーオフ決勝を行い、過去3季連続で準優勝の三洋電機(リーグ2位)がサントリー(同4位)に28-23で逆転勝ちし、悲願の初優勝を果たした。
 三洋は1996年の全国社会人大会決勝でサントリーと引き分けた両チーム優勝があり、社会人での単独優勝は1960年の創部以来初めて。プレーオフ最優秀選手には準決勝、決勝ともトライを挙げた三洋のWTB山田章仁が選ばれた。
 前半に押された三洋は6-11とリードされて折り返したが、後半7分に逆襲からフランカー劉永男のトライ(ゴール)で逆転。さらに2トライなどで突き放した。サントリーは終盤に追い上げたが届かず、3季ぶり2度目の優勝を逃した。
 三洋は4連覇の懸かる日本選手権に、サントリーとともに準決勝(2月19日)から登場する。

勝戦らしく最初から激しいボール争奪戦だった。前半そのボール争奪戦を有利に進めていたのはサントリーだった。ブレイクダウンでの圧力で三洋を上回っていたね。三洋はブレイクダウンで押されていたし、田辺のキックも外れていたので、前半は後手に回っていた。
ただ、後半になると徐々に三洋が息を吹き返してきた。7分の劉永男のトライは右敵陣ゴール前でのラックから、田中が近場の人間ではなく、少し離れたブラインドサイドにいたヒーナンにパス。そのヒーナンがタックルされながらも右側の劉永男にパス。難しいパスをうまく拾い上げた劉永男がそのまま飛び込んでトライ。三洋の強みを活かしたいいトライだった。
21分の西原のトライの際には、やはり右敵陣ゴール前でモールができるやいなや、バックスも猛烈な勢いでモールに参加したのが印象的だった。
サントリーも最後は追い上げたけど届かなかった。これで三洋は社会人での初の単独優勝となった。「三洋」の名前も消えそうだし、今年は三洋優勝で良かったんじゃないかな。ただ、日本選手権では東芝に巻き返して欲しいね。