シブミ〈下〉(トレヴェニアン)★★☆☆☆ 7/8読了

「シブミ」とは、ありふれた外見の裏に潜む洗練、日本的精神の至高の境地をさす。少年期に日本人の岸川将軍から「シブミ」の思想を学び、青年期に大竹七段から囲碁の手ほどきを受けたニコライ・ヘルは、いまや世界屈指の暗殺者となっていた。ハンナを護る決意をしたヘルだが、「マザー・カンパニイ」はCIAや警察をも支配下に置き、包囲網をせばめてゆく…美しく華麗な自然描写と迫真のアクションが融合した冒険巨篇。

『夢果つる街』は傑作だし、『ワイオミングの惨劇』も面白かったんだけど、本作はイマイチだったなあ。ただ、戦中・戦後の日本の記述の詳細さには驚いたし、洞穴探検(ケイヴィング)の話はなかなか興味深かった。

[rakuten:book:11575918:detail]