武士道セブンティーン(誉田哲也)★★★★☆ 2/14読了

早苗は成績重視・結果主義の剣道強豪高へ、香織は個人主義から部に忠義を尽くし始める。ふたりの武士道の時代(研究中)が幕を開けた―。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち二本目。


普通二作目は一作目よりも劣るものなんだけど、これは一作目と同じくらい面白かった。福岡南に転校した早苗と東松の香織の話が一作目同様交互に描かれる。福岡南の黒岩レナという新しいキャラクターも登場し、彼女の標榜する剣道のスポーツ化に共鳴できない早苗の葛藤も本作の読みどころ。
こうなりゃ『武士道エイティーン』も早く読みたいと思ったら、「武士道エイティーン」なんてサイトが開設されてるじゃないか。

剛の香織は東松学園高校で、柔の早苗は福岡南高校で、それぞれの武士道を極めながら3年生のときを迎える。引退試合となるインターハイに出場できるかどうかはもちろんだが、そのあとの進路のことも気にかかってくる。どのような道を18歳の二人は選択するのか。また彼女たちをとりまく人々は同じ18歳の頃どのような岐路に立っていたのか。
「武士道エイティーン」刊行に先がけ、気になる登場人物たちの過去が明らかに!

嗚呼、早く『武士道エイティーン』刊行されないかな。

武士道セブンティーン
武士道セブンティーン誉田 哲也

文藝春秋 2008-07
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