MONO第36回公演 『床下のほら吹き男』 吉祥寺シアター

小さな嘘をついた
すぐにそのことを忘れた
しばらくして・・・人から衝撃的な質問を受けた
私は気づく
小さな嘘が今や回収不可能なものに姿を変えていることに


そうした偽りの上に成り立つ日常と呼ばれるもの
床下で繰り広げられている世界のようなもの
光の中にある闇、闇に差し込む光
床の上と下で繰り広げられる滑稽話


MONO結成20年の新作


作・演出:土田英生
出演
南大路絵莉子:亀井妙子(兵庫県立ピッコロ劇団)
南大路香奈 :山岡徳貴子(魚灯)
南大路ことみ:ぼくもとさきこ(ペンギンプルペイルパイルズ)
南大路美季 :松田青子
床下の男  :水沼健
鈴置芳郎  :奥村泰彦
戸村和則  :金替康博
青木光陽  :尾方宣久
浜島克己  :土田英生

吉祥寺シアターは初めて。ほぼ中央の前よりで観やすい位置だった。椅子はパイプ椅子よりもちょっとだけいい椅子だった。舞台装置が面白かったね。タイトルからも分かる通り床下が舞台で、上は玄関からの廊下の部分だけがちょこっと覗けるようになっている。
4姉妹の住む家にリフォーム会社の人間がやってきて床下に広いスペースがあることを発見する。その床下にはソファがあり、小さな扉も付いている。さらに「床下の男」が現れて法螺を吹きまくる。
まずはリフォーム会社の鈴置(奥村泰彦)と青木(尾方宣久)のやり取りが笑える。鈴置の再三にわたる「いや・・」がいいんだよな。後半には意外な事実が明らかになったりして、ガラッと様相が変わる。
MONOの5人のチームワークの良さにうまく客演の女優陣が絡んでいた。MONOの芝居は初めて観たけど、面白かったね。来年も東京公演があるみたいなので来年も是非観たい。上演時間は1時間50分。