ワンちゃんは働き者。旦那と姑に仕えながら、農村の男たちを中国に連れて行き、集団見合いをさせるのだ。ユーモア溢れるデビュー作
芥川賞の候補になった表題作と「老処女」という書き下ろしの2本が収録されている。上の内容紹介の「ユーモア溢れる」っていうのはちょっと違う気がするね。2本ともどちらかといえば切ない話である。うまく幸せが見つけられなかった女性が主人公で、ちょっとやり切れない感じがする。
中国人の女性が母国語以外で書いたという点でイーユン・リーと共通するが、私はイーユン・リーの『千年の祈り』の方が良かったね。
ワンちゃん | |
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