大学選手権準決勝 明治vs慶応 国立競技場 テレビ観戦

フォワードの明治、バックスの慶応という持ち味を両チームとも活かした試合だったが、総合力で慶応の方が上だった。明治は確かにスクラムとモールでは慶応を圧倒していたが、ラインアウトの精度は低いし、バックスでは攻撃できないし、タックルも甘いし、攻め込んでは自らミスするし、でスクラムとモール以外はほとんどいいところがなかった。1年生SOの田村は、肝心なところでタッチを狙ったペナルティがノータッチになるなど、随所で若さを露呈していた。明治はフォワードが強いのだから、敵陣に入れば何とかなるのだが、なかなか敵陣に入れない。解説も言っていたが、前半慶応は日差しを正面に受けているのだから、ハイパントを蹴ってラッシュするという攻め方も十分にあったはずなのに、ハイパントは全然蹴らず、意味不明のキックを蹴っては、逆に風上の慶応に大きく蹴り返されたりしていた。
一方慶応はフォワードで負けた以外は実にいいラグビーだった。タックルが低いし、バックスリーの速さも相変わらずだった。点差こそ7点差だったが、点差以上に実力差があったと言っていいだろう。ただ、明治もフォワードの強さを維持して、バックスの切れ味とディフェンスを強化すればかなりいいチームになるだろう。来年に期待したい。


明治vs慶応(27-34)