大学選手権準決勝 早稲田vs帝京 国立競技場 テレビ観戦

対抗戦の時ほど大差はつかないだろうと思っていたが、その通りの試合展開となった。五郎丸が欠場していたということもあるが、帝京はディフェンスおよびブレイクダウンで実にいいパフォーマンスを見せてくれた。
先制したのは早稲田。前半11分に帝京のキックをチャージしてからボールを素早く左オープンに回して、最後はCTB田邊がトライ。ゴールも決まって7-0。帝京も28分に左サイドをNo.8堀江が突破し、早稲田の選手が戻りきる前に、右オープンに展開。最後は飛ばしパスがWTB鎌田に渡り、鎌田が内に切れ込んでトライ。ゴールは比較的易しい位置だったのだが、SH猿渡が外した。これで7-5。このまま前半終了。
後半何分だったか忘れたが、帝京は早稲田陣深くでペナルティを得た。PGを狙える位置だったのだが、狙わずにタッチに出してラインアウトから攻めた。堀江に突っ込ませる面白いサインプレーだったのだが、結局トライは取れなかった。ここが1つのポイントだっただろう。2点差だからPGを決めれば逆転である。フォワードで行けるという感触があったのかもしれないが、ここは1点でもいいから逆転しておいた方が良かったと思う。
その後も帝京が攻め続ける展開が続くのだが、早稲田のディフェンスは集中力を切らさない。帝京のモールをうまいこと組ませないし、ブレイクダウンでは早稲田の方が上だった。そうこうしているうちに17分にモールを押し込んでトライ。ゴールは外れたが12-5。結局早稲田がこの点差を守りきってノーサイド
帝京は非常にいいラグビーをしたのだが、ラックになったボールを前に進めることができずに終始攻めあぐんでいた。ここを打開できない限り試合には勝てない。明治もそうだったのだが、フォワードだけが強くても試合には勝てないのだ。
早稲田は五郎丸欠場で苦しんだが、何とか決勝に駒を進めた。インカムを付けて見守っていた五郎丸もホッとしたことだろう。これで今シーズンの大学選手権の決勝は、実に39年振りに早稲田vs慶応の対戦となった。ファンにとっては堪らないだろう。慶応はかなり調子を上げている。対抗戦の時のように完封負けということはよもやないだろう。好ゲームを期待したいね。


早稲田vs帝京(12-5)