第二十一回「志らく百席」(横浜にぎわい座)

にぎわい座に行く前にぴあで来月の談春のチケットを購入。ぴあでは既に残り2枚だった。2階席になってしまったが、取れただけ良かったのだろう。危なかった。


立川らく里:転失気>

二つ目だけあって、前座よりは上手だね(当たり前か)。ただ、人物の描き分けがまだもう一つかな。噺よりもマクラにあった「ブラ汁」→「らくB」→「らく里」という名前の変遷の方が面白かった。


立川志らく:強情灸>

立川志らくを聴くのは初めて。童顔だよなあ。開口一番、体調が悪いなんて話していたが、最後まで普通にやってくれた。マクラはみんな面白かったが、こぶ平正蔵になったあと、林家いっ平に「アニさん、ぼくは何になったらいいんでしょうか?」と訊かれて「こぶ平になればいいじゃないか」と答えた話とか、正蔵があちこちで「子別れ」を掛けて、一生懸命自分のものにしようとしているのをうっかり忘れて、林家一門が集まる会で「子別れ」をやってしまった話なんかは大笑いした。
「強情灸」は噺は知っているが聴いたのは初めて。あんまり熱くておかしくなっちゃって皇居を一周しちゃうというギャグがおかしかった。


立川志らく:野晒し>
これも噺は知っているが聴くのは初めて。ちょっと変わったサゲだった。


仲入り(堀井憲一郎を見かけた)


立川志らく:ちきり伊勢屋>
この噺は知らなかった。本来かなり長い噺のようだが、40、50分にまとめられていた。ちきり伊勢屋の若主人伝次郎が易者の白井左近に「あんた来年二月十五日の九刻(ここのつ)に死ぬよ」と言われるが、その日になっても死ななくて、といった噺で、滑稽噺とも人情噺ともとれるような噺だった。サゲも「奇想天外」でなかなか良かった。


ドスの利いた談春とは対照的に早口で才気煥発といった話しぶりの志らく。マクラも結構センスがいいし、これからも聴きに行くことになるだろうな。