ニコラ・ポテル・クロ・ド・ヴージョ 2002

1997年にニュイ・サン・ジョルジュに設立され、21世紀のブルゴーニュを担うネゴシアンのひとつとして最も期待されています。父は、デュジャックのジャック・セスス氏が2年間ワインづくりを習ったジェラ・ポール氏(プスドールの共同経営者でワインづくりの責任者をして活躍していたが、ジェラール氏はプスドールを追い出される様なかたちになり、失意の中1988年に他界)で、父にワインづくりを教わった。92年父のもとに帰ってくるまで、ニコラ・ポテルは世界中を巡りワインづくりを学んでいる。メゾン・ニコラ・ポテルは現在100もの異なるワインをつくっていますが、全て5樽以内しかつくらないで、決して手を抜かないワインづくりを行っています。多くのワインは、ブドウの買い付けによってつくられています。買い付けるブドウは無農薬、または有機栽培でつくられたもの使い、また古樹から収穫された低収量のブドウを選び作られています。21世紀最も期待される生産者の一人です。

確かかわばた酒店にて購入。クロ・ド・ヴージョのワインを飲むのは初めて。但し、クロ・ド・ヴージョはその広い区域が多くの生産者によって細分化されてしまっているので、一口にクロ・ド・ヴージョと言っても、クロ・ド・ヴージョの中のどの辺なのか、また生産者は誰なのかによっても味わいが大分変わってくるのだろう。調べていたら、ニコラ・ポテルのサイトに2001年もののコメントがあった。

Clos de Vougeot Grand Cru
クロ・ド・ヴージョ グランクリュ

これは僕の個人的意見ですが、力強さが十分に発揮されたクロ・ド・ヴージョは「スーパーグランクリュ」と呼ぶにふさわしいワインであると思います。僕のヴージョでは3つの区画で取れたブドウをブレンドしています。内訳は、まずシャトー・ド・ラ・トゥール寄りの区画がひとつ(樹齢は古めの58年)。ここで収穫されたブドウは完璧に健全で、よく熟しており、アルコール度数は12,9度。次にエシェゾーの入り口近くにある区画がひとつ(樹齢:50年)。ここも良く熟し、貴腐も全く見られなかったため、アルコール度数は12,9度まで上がりました。最後に樹齢70年の区画がひとつ。畑の手入れが良く行き届いており、ブドウの熟度も良く、アルコール度数は13度。醸造は木桶で30日かけて行ない、新樽100%で熟成させています。瓶詰めは2003年3月。フィルターがけはしていません。

グランクリュを飲んだのは久し振りだが、グランクリュらしい格調の高さを感じられた。酸も果実味もしっかりしていて、かつ飲み口は滑らかで柄が大きい。ただいかんせん、これぞという特徴が感じられなかった。ネゴシアンだから仕方がないといえば仕方がないが。ただ、ニコラ・ポテルは安心して飲めるね。


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