クワイエットルームにようこそ(松尾スズキ)★★★★☆ 9/11読了

恋人との別れ話から、薬を過剰摂取してしまった明日香は、意識を失っているうちに精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまう。
わたしは「正常」なの、それとも「異常」なの? 逃げ場のない閉鎖空間を舞台に、くりひろげられる葛藤の世界。冒頭の衝撃的なシーンに始まり、不運に不運を重ねていく明日香は、果たして絶望の淵に落ちてゆくのか。それとも・・。

映画化されたし、そう言えば読んでないなと思い図書館にリクエストしたら、案外あっさり借りられた。そして1、2時間であっさり読み終わった。
決して軽くないテーマを非常にかる〜く展開させ、最後はちょっと切ない。絶妙のさじ加減だった。それにしても笑わせてくれた。
映画の公式サイトを見たら、配役はこうなっていた。

仕事も恋愛もうまくいかないフリーライターの明日香に 内田有紀
明日香の同棲相手、放送作家の鉄雄に 宮藤官九郎
食べたくても食べられない、入院患者のミキに 蒼井優
ステンレスの心を持つ、冷酷ナース江口に りょう
鉄雄の子分、能天気なパンクスのコモノに 妻夫木聡
元AV女優、過食症の患者 西野に大竹しのぶ

微妙にみんな違うなあ。鉄雄が宮藤官九郎っていうのは一見悪くなさそうだが、私のイメージからすると鈴木おさむなんだよな。それにしてもコモノが妻夫木ってことはないだろうよ。

クワイエットルームにようこそ
クワイエットルームにようこそ松尾 スズキ

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