『ワインの自由』の続編にあたる本書はマニアック度がかなり増している。よほどのワイン好きでないと読んでいてもちっとも面白くないだろうし、何を言っているのかさっぱり分からないだろう。特に第2章の「葡萄栽培」と第3章の「ワイン醸造」に専門的な記述が多い。この2つの章を読んでいると、葡萄栽培や醸造の過程において、どれだけ多くの人為的操作がなされているのかを知って愕然とする。
本書のタイトルにもなっている「ワインの個性」とは一体何なのか。人為的操作が加われば加わるほどワインの個性は失われてゆく。できればその逆を行くなるべく自然のままに栽培され、醸造過程でもあまり手が加わっていない、テロワールの感じられるワインを飲みたいものだ。
ワインの個性 | |
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