メリーゴーランド(荻原浩)★★★☆☆ 12/11読了

この俺が、超赤字テーマパークを立て直す?!たとえ何にもしなくても、毎朝デスクにたどり着きさえすれば満点なのが、正しいお役所ライフのはずなのに・・。最愛の妻に可愛い子供と過ごす優雅なアフター5はどうなっちゃうんだ?地方都市の村興しと権力闘争に翻弄される公務員の、可笑しくてやがて哀しき奮闘を描く「宮仕え小説」の傑作。

荻原浩は『噂』に次いで2冊目。文庫化の広告が新聞に載っていたのを見て面白そうだったので図書館で借りた。『凸凹デイズ』(山本幸久)、『県庁の星』(桂望実)、『邪魔』(奥田英朗)を混ぜ合わせたような本書は、それこそ既読感バリバリだったが、なかなか楽しめた。30代後半のお父さんが主人公というのも感情移入がしやすいし、箱物行政の破綻というのもタイムリーだった。

メリーゴーランド
メリーゴーランド荻原 浩

新潮社 2006-11
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